てぃーだブログ › バンタ ドゥナンチマ カティラ二ヌン 与那国島の明るい未来を願うイソバの会

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2019年10月11日

「10.11与那国大空襲」から75年


 昨日の琉球新報社説は10.10空襲を取り上げています。
 「沖縄戦」に至る5か月前でした。米軍の一斉空襲は南西諸島全域におよび、この与那国島も逃れることはありませんでした。
 島の南側に位置する比川小学校は記録しています。おそらく、当時の教員が記した学校日誌だろうと思います。創立90周年記念誌『ひがわ』(1991年発行)に再録されています。
「(1944)10/11 初空襲警報発令。待避完了、北西より南方一帯砲声段々。」
 比川からみて「北西より南方」は、久部良集落の南部落であろうと思われます。
 この時の状況を、島生まれの宮良作さんは自著で次のように記しています。
「最初の空襲は昭和19年(1944)10月13日、久部良部落の空襲でした。このとき、3名が直接被弾して死亡、二人の姉妹が屋敷内の防空壕に避難しましたが、燃えつきた自宅が、防空壕の上に崩れ落ちて焼死したのです。
 空襲を受けたのは南部落でしたが、106戸が全焼しました。与那国島始まって以来の空からの攻撃に住民は驚き、一目散に裏山に逃げ込みました。・・さらに12月31日に久部良北部落が襲撃を受け、ほとんど全焼しました。」(p171 『国境の島 与那国島誌』2008年初版)
 初空襲の日付にズレがあり確認の必要がありますが、公務日誌の記録からみれば、今日10月11日は与那国大空襲75年になります。
 明治以来、台湾・大陸への軍事進出の拠点に位置づけられた与那国島。一番高い宇良部岳山頂に旧海軍が望樓(監視所)を建設し、行き交う船舶・航空機を観測していました。ここも米軍機の攻撃により15名駐屯していた兵士のうち、2名が戦死しています。重症兵士の足切断を島民が遠巻きに見ていたといいます。
 海軍、陸軍が駐屯していた島は、重要な港町を破壊されました。比川小学校の子どもたちは森のなかで「林間学校」を余儀なくされ、集落の方々が総出で造った校舎に偽装がされました。
 10.10空襲を受けた奄美、本島、宮古、与那国に新たな軍事基地が造られ、日米共同使用を前提に運用が始まっています。石垣は工事着工をめぐって山場に来ています。
 75年前の10.10空襲は過去のできごとではない、この社説を共有したいと思います。
   

Posted by 与那国イソバの会 at 10:52Comments(0)

2019年01月21日

よなぐに町『議会だより』 島で初めて発行されました



与那国町の議会広報が初めて発行されました。
議会でどんなことが議論されたのか、各委員会の委員などが紹介されています。
住民と議会を近づける大切な取り組みです。
いままで発行されていませんでした。



議会事務局に聞きました
Q.今回、初めて議会広報が各家庭に配布されました。その経緯は?
A.議員定数が6名から10名になったことを契機に、定例議会が終わったら発行することになりました。
Q.定数が増えたので、法か条例で発行の義務が生じたのですか?
A.それはまったく関係ありません。定数増を機会に、独自に発行することにしました。
Q.予算はどれぐらいですか?
A.年4回の発行で、約80万円です。
Q.島全体で何世帯に配布されますか?
A.約900世帯です。
Q.とても大切な広報なので続けてください。



議会での質問要旨を紹介
今回は9月定例会の報告です。
町議選で与野党同数になり、議長選が99回実施されたこと。
ごみ焼却処理建設が防衛省からの補助金で実施されること。
議会運営が停止したことによる町長の「専決処分」の是非。
ふるさと納税が有効利用されていない現状。
これら一般質問でのやり取りが、ごく簡単ですが紹介されています。
どんなことが議論されたのかを誰でもが知る機会を提供しています。
広報が配布されることは、住民が議会のことを話題にしやすい環境づくりに役立つと思います。
昨年末の12月議会の内容は、2月発行の『議会だより』第2号に掲載されます。



  

Posted by 与那国イソバの会 at 20:14Comments(0)与那国町議会

2018年12月27日

辺野古県民投票 与那国町は実施へ    

2017.5.17 与那国ー西崎

          2017.5.17 「日本国最西端之地」 与那国ー西崎にて
  
 
今日12/26午前、臨時町議会

12/13に投票管理費を認めない補正予算案が可決し、
今朝、町長は管理費を含む予算案を再議にかけました。
前回、認めない案に賛成した1名の野党議員が退席。
管理費を含む再議は4:4で同数。
議長(与党)が反対を表明、5:4で再び否決されました。

町長、執行権を行使

以前、町長は記者の質問に
再議が否決された場合について
「市町村は県民投票に関する事務を適切に執行する義務を負っているため、
予算措置は不可欠。原案執行権を行使する」(12/26八重山毎日新聞9面)
と表明していました。
そして今朝、再議が否決された直後、
町長は投票管理費を含む原案の執行を表明しました。
野党席から拍手も起こりました。

米軍はNOだが自衛隊はOK?

町長は、自衛隊基地を認めながらも、
米軍の来島には断固反対を公言してきました。
種々の圧力のもとで、初心を貫く姿勢を評価する声もあります。
昨年5月、在沖縄米軍を統括するハリス米太平洋軍司令官と
自衛隊制服組トップの河野統合幕僚長がそろって来島しています。
その危機感があるのかもしれません。
与那国町長の決断は、当たり前のことと見る向きもあります。
それでも普天間基地を抱える宜野湾市長や
自衛隊新基地建設を進める宮古島市長との違いを際立たせています。
一方で、与那国町長の初心
「米軍は来て欲しくないが、自衛隊基地は積極的に誘致する」は、
日米軍事基地・施設の共同使用方針と真っ向から矛盾しています。
すでに日米両政府が公式に表明しています。  

Posted by 与那国イソバの会 at 00:03Comments(0)自衛隊誘致反対

2018年12月12日

あらためて「議長選」劇のこと



1ヶ月半も経てば、遠い昔の話になるのが常です。
覚えていますか?
与那国町議会の「議長が決まらない」
加熱報道も過ぎ去り、少し冷静な目で振り返ることもムダではないと思います。

11/21(水) 週刊金曜日に掲載された記事を紹介します。
寄稿された砂川孫優氏(八重山毎日新聞の記者)と週刊金曜日編集部の承諾を得て、
全文を転載します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
沖縄の与那国町議会で前代未聞の議長選99回 
陸自配備後混乱、揺らぐ町政



 日本の最西端に位置する「国境の島」与那国町(よなぐにちょう)の町議会(定数10)で、異常事態が発生した。9月28日の開会から10月29日まで約1カ月の間に98回も議長の選出選挙を行なったが、当選人の町議が次々と辞退を繰り返した。議長は大台の100回を目前にした99回の選挙で与党の前西原武三(まえにしはら・たけぞう)氏に決まったが、この間、議会機能が停止。町制施行70年を振り返っても例にない“黒歴史”を刻んだ。
 
 ことの発端は今年9月9日の町議会議員選挙だった。2016年3月の陸上自衛隊沿岸監視隊の配備後に実施された初の町議選で、与野党は5対5の同数議席になった。改選前は定数6で、議会勢力は外間守吉(ほかま・しゅきち)町長派の与党2、反町長派の野党4。改選後に定数が増えたのは、自衛隊員とその家族など約250人が“移住”し、1400人台だった人口が1700人台に増えたことが影響している。多数野党が「社会情勢に対応した民意の反映」を強調したため、町議会は定数を拡大する条例改正案を可決した。

 外間町長は今回の町議選で現職、新人、元職の6人を擁立して形勢逆転を狙ったが、結果は与野党同数の不発。覇権争いはここから議場へ舞台を移す格好となり、町議会では一議席も減らしたくない思惑から与党側が「議員数を増やした野党が議長を取るべきだ」、野党側は「与党から議長を出すのが慣例だ」として、採決に加わらない議長の座を“譲り合って”きたのだ。

 議長選は、10人の町議が単記無記名投票で議長に推す町議を記し、得票同数だと地方自治法に基づき「くじ引き」で当選人を選出する。しかし、得票同数でくじ引きをしても各回の当選人が辞退するため、決着がつかない。地自法を所管する総務省は取材に対し、「法律が辞退を想定していない」と回答、お手上げの状態だ。

 議会の動向を静観していた外間町長は10月12日、49回の議長選後、一般会計補正予算案6億8089万円のうち、緊急を要する事業費3億9224万円を専決処分した。本来は議会が議決する事項を、町長が代わりに処理するものだ。その後、与野党の争点は、昨年6月から不在となっている教育長の人事案件に移行した。

【不在の教育長人事も要因か】

 一方、全国でも類を見ない町議会に対し、県内外から報道陣が駆けつけて報じると、与那国は“混乱の島”と揶揄され、町民は「恥ずかしい」と嘆いた。だが町民は、背景を深掘りせず、面白おかしく表層だけを報じるようなメディアのあり方にも憤っていた。

 昨年8月の町長選を僅差で制して4期目に入った外間町長は、町長選後、自身の選対本部長だった男性を教育長に推す人事案件を三度も提案。野党側は「選挙功労人事」だとして否決した。また、今年3月議会で外間町長は、陸自配備推進派の中心にいた金城信浩氏(きんじょう・しんこう、元助役で与那国防衛協会会長)を町政初の副町長に提案した。ここでは野党2人が「副町長を据えることは野党側の要望でもある」として退席同意し、提案は与党の賛成多数で可決された。ただし、いずれも要職の人選が外間町長の身内に偏っている感は否めない。

 外間町長は議長選が83回に達した10月24日、与党議員の“説得”に乗り出した。町長自身も「禁じ手」と呼ぶ議会への干渉だ。しかし与党側は、「教育長人事を専決処分すれば、与党から議長を出す」と返答。前出の補正予算を専決した際、人事案件まで専決処分する考えはないとした外間町長だったが、一転して、「(専決処分の)手続きに入る。私の整合性を問われると苦しいが、これが事態を収束させる一番の道」だと弁明した。

 この動きにある町民は、「町長派は教育長人事を有利に運ぶためにも議長選を繰り返したのか」と訝しがった。

 議会開会前、与党議員との調整で外間町長は、「議長をとるな」と直接指示した疑惑がもたれている。町長自身は否定するが、取材に対して与党議員らは、「われわれが雰囲気を感じ取り、安定した町政運営を実現するため議長を辞退している」と口をそろえた。

 外間町政について別の町民は、「負け組と呼ばれる反町長派には行政発注工事を回さないなど徹底した“制裁”がある」と吐露した。

 さまざまな思惑が交錯して混迷を極めた与那国町議会の議長選は98回目に差し掛かったタイミングで大きく動きだした。

【新議長は「いつでも辞表を持ち歩く」と放言】

 与党側が要望した教育長人事案を専決処分する考えを示していた外間町長だったが、10月30日までに県への“疑義照会”を行なった後、「(専決処分の)妥当性をめぐって町長の責任が問われ、訴訟に発展する可能性がある」として断念。外間町長は再び与党議員の説得に当たって理解を取り付け、野党側へ交換条件を提示しない“無条件”による議長選出で一致した。
 
 一夜明けて31日、99回目の議長選では予定通り与党の前西原武三氏が与野党から10票を獲得。「これ以上の議長選は混乱を招きかねない。苦渋の選択で議長を引き受ける」として議長職を受諾した。議場では町議による拍手が鳴り響き、前代未聞の異常事態はこれまで投じた投票用紙990枚と、この日まで町側に島内外から寄せられた抗議の電話50件を残して、ようやく幕引きとなった。だが、ここからが始まりなのである。

 正常化した議会は副議長の選出、会期日程の決定、委員会、一般質問と慌ただしく議事日程が動きだし、9月28日に開会を迎えた定例会は11月8日まで、過去最長の42日間を記録して閉会した。

 歴史的な異常事態を招いた“戦犯”が誰だったかはいまだ見えていないが、前西原新議長は「議長選が2ケタから3ケタに上るのは恥ずかしいという思いで決めた。だが、数的に有利な野党に横暴な議会運営をさせないため、いつでも辞表を持ち歩く。与野党同数の5対5に戻る日も近い」と言い放った。

 一連の混乱劇から数日後、町民からは「どうせなら切りの良い100回で終われば良いのに」という声が多く聞こえた。さらには「なぜ99回だったのか」「この議長選が何を生んだのか」という意見も――。独特な“島政治”を丁寧にひもときながら、この島の行く末を見つめていきたい。

(砂川孫優・『八重山毎日新聞』記者、2018年11月2日号に加筆修正)
  

Posted by 与那国イソバの会 at 21:06Comments(0)与那国町議会

2018年12月06日

『東アジアの南向き玄関口 与那国島誌』書評



同名の著作『与那国島誌』1冊目の姉妹編です。
「はじめに」で共著者の宮良作さんが書いてます。

〔私、作が『与那国島誌』を発刊したのは2008年のことで、そのとき表題の頭には「国境の島」という修飾語を付けました。今回の『与那国島誌』の頭には、それを「東アジアの南向き玄関口」に変えました。「国境の島」という言葉で与那国島を小さくくくりたくない、もっと人類の往来、交易、交換、発展に寄与した島だということを主張したい思いからです。〕

宮城学院女子大学の土屋純教授が同大学の沖縄研究で、内容を詳しく紹介しています。 与那国島への興味を広げる秀逸の書評です。>
http://www.mgu.ac.jp/main/educations/library/publication/okinawa/no27/27_042.pdf
  

Posted by 与那国イソバの会 at 20:43Comments(2)与那国島

2018年12月02日

おしゃべりジャズコンサートin与那国島



このところあまりいいニュースが無い与那国島ですが
昨晩(11月30日)沖縄県主催 与那国町教委共催ジャズコンサートがありました♪赤

琉球フィルハーモニックジャズプレイヤーズの本格的なジャズが
楽しめるとあって、会場の体育館は赤ちゃんから80代の方々まで大入りでした!



小さい島ではあるけれど 中学校の吹奏楽定期演奏会が伝統になっていることもあり
軽快なジャズのリズムにみんなノリノリでしたよー
最後にプロの方々と2校の中学校吹奏楽部の合同演奏もあり盛り上がりました
今後もこのような文化的事業が継続されるよう デニーさんよろしくお願いしますね!
  

Posted by 与那国イソバの会 at 00:51Comments(0)

2018年11月27日

12/5 防衛省交渉&交流集会 in TOKYO ~沖縄から島々の住民が集まります~



国境に近い沖縄の島々が直面する米軍&自衛隊基地の建設拡大
沖縄本島ー髙江のみなさんの呼びかけに応え、
遠く2000キロを越えて島々の住民が東京に集まります
首都圏は在日米軍の主要基地が密集するエリア
米軍と自衛隊の「垣根」を越え、軍備に脅かされる住民のリアルを共有しませんか

*下段にヤンバル髙江の安次嶺雪音さんのメッセージを紹介しています

12月5日(水)
政府交渉 13:30〜16:00
   会場 : 衆議院第2議員会館 第1会議室

 ※ 80人入れるお部屋です。あらかじめ提出している名簿の方以外でも、当日入室、参加できるとのことです。
   参加ご希望の方がいらっしゃいましたらお伝えください。


記者会見 16:30〜17:00  
  会場 : 交渉場所と同じ

交流集会 
 ~ どうなってるの? 沖縄の軍事拡大 沖縄の島々大集合!! 住民トーク ~
  18:30開場 19:00スタート 21:00終了
  会場:東京理科大学神楽坂キャンパス

  ○ 共同声明について & 政府交渉の報告
  ○ 各地域から 与那国・石垣・宮古島・辺野古・高江  
  ○ 質疑応答

❮高江の安次嶺雪音さんより❯
沖縄も少しずつ寒くなってきました。
もう12月
1年があっという間です。

6月の11周年集会の際に沖縄の島々で軍事拡大に反対する共同声明を発表しました。
今回その共同声明に基づく政府交渉を行います。
石垣 宮古 与那国 伊江島 辺野古 高江
沖縄県内だけでもものすごい勢いで軍事拡大が進められています。
それは同時にそこで暮らす人々の安全で安心な暮らしを奪います。
今回は各地域の人たちと一緒に、沖縄の人々の人権をまもるため、
軍事拡大をストップしてもらうための政府交渉です。

そして、そんな沖縄の状況を東京のみなさんに知ってもらうためのイベントも開催します!
この機会に是非沖縄の生の声を聞きに来てください!


▼ こちらもご覧ください。
https://takae.ti-da.net/e10830711.html
  

Posted by 与那国イソバの会 at 18:34Comments(0)自衛隊誘致反対

2018年11月25日

12月5日の防衛省交渉&交流集会について

幻のウブドウマイ浜いつもブログをご覧いただき
ありがとうございます。
前回ご案内した防衛省交渉ですが、
交渉日は確定しているものの、
交渉時間帯の変更や
そのあとの交流集会の会場が未定との
連絡がありました。
したがって、一旦記事を削除して、
あたためてご案内したいと思います。
みなさまにご迷惑をおかけしますが、
ご了解のほど、よろしくお願い致します。
*写真は‘’幻のウブドウマイ浜‘’  


Posted by 与那国イソバの会 at 21:05Comments(0)自衛隊誘致反対

2018年10月26日

この騒動の理由とは

10月24日 沖縄タイムス
      小嶺博泉さんの投稿
      いいこと書いてありますよ!










  

Posted by 与那国イソバの会 at 20:27Comments(3)与那国町議会

2018年10月25日

議長がきまらない 


議長がきまらない その②
議会が大変なときですが、80mの断崖を下って立神岩を見上げてきました。

(4) 選挙結果に見る町運営への不満

2013年の町長選挙
 有権者1128 投票率95.4%
 外間(現町長)553 崎原506 無効18

2017年の町長選挙
 有権者1343 投票率92.93%
 外間609 糸数581 無効58

2016年に自衛隊員約160名+家族93名が住民になりました。

 この4年間の有権者増220は、 
 大半は自衛隊関連の有権者です。
 外間陣営の票の延びは56
 自衛隊誘致に奔走した陣営としては、期待した票の伸びではありませんでした。  
 無効票の扱いを含めて、辛うじて現町政を維持したというのが実態ではないでしょうか。

2014年の町議員選挙
 有権者1119 投票率97.05%
 与党583 3名 野党493 3名
 議長は与党から選出
 採決時は与党2対野党3

2018年の町議員選挙
 有権者1329 投票率94.80%
 与党638 5名 野党611 5名
 議長決まらず(10月24日現在)

 4年前で583票なので有権者の増加を加えれば、
 与党当選者6名が可能であり、議長を取り、採決時に5対4で町運営を独占できるはずでした。
 有権者1100名ほどの島に、200票ほどの自衛隊票は、
 しのぎを削ってきた町政に大きなダメージを与えています。
 町政への不満や批判票が広がっているにも関わらず、町運営が変わらないということです。
 
 町長陣営がこれからの4年間を見たとき、町政継続への危機感があるのは当然です。
 前回は与野党同数でも与党から議長を出しました。
 今回は同じ与野党同数でありながら、異常なまでに拒んでいます。
 それほど、現町政の維持が厳しい事態になることに危機感をもっているのです。 
  
(5) 防衛省関連資金の不透明さ

 いま南西諸島では、自衛隊基地の新設、拡大が急ピッチで行われています。
 沖縄が「祖国復帰」以後、初となる新設の自衛隊基地が2年前に与那国島に開設されました。
 新しい施設も拡張しています。
 一昨日、種子島では、演習場以外で初となる日米共同軍事演習が実施されました。
 水陸機動団(日本版海兵隊)も初めて参加しました。
 町長の一存で演習が承認され、住民の知らないうちに始まりました。

 日本の一番西にあって、大陸にもっとも近い軍事基地をもった与那国島でも、
 日米共同軍事演習が行われるのではないかと危機感があります。
 また自衛隊基地が開設されたことで、さまざまなインフラ整備が進められています。
 防衛省関連のおカネを中心に、島の規模から見れば莫大な資金が流れているのです。
 これら資金の流れ着く先をめぐり、不透明さが増しています。

 “年収総合情報サイト“を見ると、与那国町民の平均年収の推移が掲載されています。
 
 2015年度までは250万円ほどで横ばい
 2016年度は270万円
 それが
 2017年度は320万円に急増しています。
 
 全国市町村ランキングを見ると
 2016年度までは1200番代
 2017年度は293位、県内3位に急上昇
 
 課税所得で見ると、
 2016年度では11~14億円
 2017年度は一気に22億円に急上昇

 2016年度に自衛隊基地が開設された頃から、
 与那国町民は全国何処にもない異常さで「豊かな」町民になったというデータです。
 しかし、仕事を求めて島を出ていく方が少なくありません。
 このデータと現実との大き過ぎるギャップはどこから生まれるのか
 議会の機能を育てなければなりません。
 
(6) 議会の機能を守り、育てるチャンスに

 町長や行政に対するチェック機能が、これからますます重要になります。
 今回の異常な議会状況は、「ドタバタ劇」として見る」事態ではありません。
 住民の思いが反映する町運営を進めるために、議会のチェック機能を弱めることはできません。
 与野党議員同数の場合は議長は与党から出すことが大原則です。
 この「決め方」に沿って事態が動くことを求めます。

 同時に、「ドタバタ劇」がおこっている背景について 
 住民が議員と共に意見交換する場をつくり
 その内容を島内外に発信するチャンスに変えることが大切ではないでしょうか。  

Posted by 与那国イソバの会 at 19:36Comments(0)与那国町議会

2018年10月17日

議長がきまらない





~ 背景は、町運営への不満の広がり ~
その①
 与那国町議員選挙から1ヶ月、議会の議長が未だに決まりません。
 町長を支える与党議員から議長を出して、
 議会運営も手中に治めたいと願うのが「常道」です。
 それなのに、与党議員みんなが断り続けているのです。異常としか言いようがありません。
 なぜこのような異常が起こっているのでしょうか。
 先月選出された議員たちが「ていたらく」なのでしょうか。

(1) メディア報道の広がり

 驚くことは、小さな島のできごとが、沖縄県内外のメディアはもとより、
 インターネットニュースにまで登場していることです。
 14日の沖縄タイムスは「社説」にまで取り上げています。
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/329465
 「前代未聞のドタバタ劇」「こんなていたらく」「押し付け合い」と表されています。
 他のメディアでは、島民の中には「議員全員リコール」の声もあると報道されています。
 このままでは「与野党とも情けない」「こんなことなら議会は要らない」
 「もう一度選挙して選び直した方がいい」という声まで広がる恐れがあります。

(2) 議会のチェック機能を守る

 与野党同数の場合の議長選出は決め方があります。
 その通りに進めれば良いのです。社説が書いている通りです。
 「自治体議会では議会運営上、与党から議長を出すのが慣例になっている。」
 もちろん、所信を述べて議長選挙に立候補し、議員による選挙で決まります。
 今回のように、与野党議員が同数の場合、特にこの慣例は重要になります。
 くじ引きは議長選挙で複数の候補者が同数票で並んだ場合に行われます。
 原則は与党から議長を出すのです。
 その理由は議会の最大の役割を守るためです。
 議会の最大の役割は、行政、とりわけ最高責任者であり 
 最大の権限をもつ首長(与那国の場合は町長)の仕事をチェックすることです。
 
 与党から議長を出せば、野党が過半数になります。
 町長や行政は、野党議員も賛同するようにより丁寧な審議をしなければならなくなります。 
 そうしないと、過半数の賛同を得られないからです
。                
 与野党とも審議を通じて行政の考えや提案の疑問点を明らかにし、
 それらを住民に公開することで住民の意見交換を促し、
 それらの声を議員は議会に反映させ
 町長や行政の決定をより住民の意思に沿った内容に改善していくことが可能になります。

 反対にもし野党が議長になれば、与党だけで過半数になります。
 もちろん首長を支える与党議員も、丁寧な審議をして住民に公開し
 行政の改善に努めるのは当然です。
 しかし、予算案を筆頭にして首長が責任をもつべき提案に対して
 採決に持ち込めば可決できる環境ではより丁寧な審議の可能性は少なくなり
 場合によっては型通りの説明のまま、住民が理解する機会もないままに
 町長や行政の提案通りに決められていくことさえ現実になります。

 この「決め方」は野党議員だけでなく、町長や行政の仕事をより現実に即した内容に
 高めていく上で与党議員にとっても必要です。
 実質審議もせず、可決するための採決要員であればいい、というのであれば 
 折角当選したのに初心さえ奪われることにならないでしょうか。
 
(3) 「ドタバタ劇」の背景

 いま島の議会で演じられている「ドタバタ劇」は、与野党議員が「ていたらく」だから演じられているのではありません。 
 先の「決め方」をずっと拒み続ける与党議員の姿勢が直接の原因です。 
 しかし与党議員も先の「決め方」に道理があることを理解していないわけではありません。 
 与党の立場に立てば、本当は議長も出し、しかも過半数を取りたかったのです。
 そのためには定数10のうち、6名を与党で占める必要がありました。
 それができなかったこと、それが今回の与党議員の頑なな姿勢になっていると思うのです。

 もう少し言えばすでに4期目に入った町長への批判や不満が住民の中に確実に広がっていること、
 町長も与党議員も議会運営に「危機感」を持っていること、
 それが「ドタバタ劇」の背景であり、議員みんなが「ていたらく」なことが原因ではありません。
 まして、再選挙の声は、あわよくば町長や与党議員の一部にとって厳しい議会運営を打開し、
 町長や行政の思う通りに動く議会に作り替えるチャンスの場にさえなりかねません。②に続く



     
 
  

Posted by 与那国イソバの会 at 10:10Comments(3)与那国町議会

2018年10月01日

新時代沖縄

 



 台風24号 みなさま被害はなかったでしょうか?
 与那国は今年はセーフです。
 しかし25号はどうなるかな?
 新時代沖縄
 デニーさんが言っていた 自立・共生・多様性   
 むずかしくても自立を目指して、
 分断を超えて、
 お互いの違いを認め合う  そうやって行こうと沖縄は決めたのですね。

  デニーさん おめでとうございます。
  希望があるのは嬉しいこと。
  私達の覚悟もためされます。


  デニーさんのツイッターから

  ”対立しようというのではありません。沖縄と日本がお互い甘えることなく、 
  自立した関係に立ち戻るということです。”  
 
  ”中央ばかりを見ていた従来の発展モデルは県民の真の豊かさに繋がっていなかった。
  その事実をしっかりと見据えることがまず第一。”

  ”翁長さんは最後まで諦めませんでした。声を上げ続ければ、
  必ず変革に繋がると知っていたからです。 
  沖縄の声は既に多く国民に届いています。”


  
     

Posted by 与那国イソバの会 at 23:47Comments(1)

2018年09月29日

必勝 玉城デニー‼️


短期選挙戦の中 有権者僅か1500余の最西端の与那国まで
足を運んでくれたデニーさん!

さすが翁長さんの目に適った方だけあって、沖縄全域を視野に入れた
政策を熱弁していました。

テレビ討論の中で佐喜真候補は「北はヤンバルから南は糸満まで県内全域…」と発言。
なんと離島は完全に切り捨てられてる…。ついうっかりかも知れませんが訂正も無く
それぐらいの認識なのでしょうか…。

翁長さんが命がけで戦った辺野古新基地埋め立て承認撤回‼︎
自然破壊により地球上で災害が続出。これ以上 沖縄に基地を作らないで‼︎

限りある地球を大切にし、沖縄の特性を活かし、県民の総意を実現出来る
玉城デニーさんに投票しよう‼️
(デニーさんのLINEを広げよう‼️)
  

Posted by 与那国イソバの会 at 17:08Comments(0)行動

2018年09月28日

馬鼻崎の馬

しばらくぶりにブログを開く。
多くの方が訪れて頂いていたことにびっくりです。
忘れずにいてくださったことに、感謝します。
新たに仲間を迎えて、そろそろと発信再開します。
これからもどうぞよろしくお願いします。
 
必勝!! デニーさん!!
 

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Posted by 与那国イソバの会 at 23:46Comments(4)

2017年08月04日

この島は何処へ



なんか変です、与那国。いや、だいぶ変です。
悪い夢を見ているようで。

ここ1、2年で、多くの人が島を去りました。
わずか1500名足らずの島に国策ゆえの自衛隊基地配備で、自治がバランスを崩し住みにくい島になってしまいました。
私達の思いを託す人を擁立することがこの事を解決する糸口だったのに。

島出ています。那覇空港で読んだ新聞、与那国の記事小さかった。島ではこの話で頭がいっぱいだったけど。

未来がなくなるわけじゃない、同じ地平で生きてかなきゃならない。同じように生活は続く。
軍事基地はどこにも要らない。
与那国の住民主体の自治を、取り戻してほしい。
こんなときだからこそ気持ちを原点にもどしましょう。

2011年から続いたこのブログ。
イソバの変遷が綴られています。
基地建設後の結果が、今この状況です。
候補擁立も力が足りなくて悔しい気持ちです。
島外からいつも応援してくれる皆様に感謝します。
いつか終わると浅はかにも考えていた運動、まだまだ続きます。声を出し続けていきましょう。
南西諸島の問題として、終わっていません。

イソバの一人がいつも心配していること。
南牧場の牛、馬が、道路を封鎖。彼らこそが基地ができて一番被害を受けています。早急に穏やかに過ごせる環境を作ってあげて欲しいと。  

Posted by 与那国イソバの会 at 15:56Comments(3)

2017年07月08日

本気で考えて②


「元自衛官が本気で反対する理由 安保法反対20人の声」から

 派兵先は殺し殺される戦地

 井上 圭一さん 元陸上自衛隊3曹 現共産党土浦市議

1981年から9年間霞ヶ浦駐屯地で勤務。
「国民のために専守防衛と災害派遣で活躍できることに魅了を感じて入隊した。」と書かれています。

配属先は 野整備(最前線でたたかう部隊に直結して、前線に出て装備品の補給・整備・回収を担当)

「今回の戦争法で、自衛隊が海外のどこでも、戦闘する米軍に補給などをできる仕組みがつくられてしまった。
安倍首相は :自衛隊の補給は(後方支援)だから戦争しにいくのではない:
      :戦闘が始まったら活動を休止する:
   などと説明この説明は国民を欺くものです。」

       
「私は米軍との合同演習のさい、米軍から戦場で何人殺したという自慢話を聞かされました。
 戦場では人殺しが成果になるんです。」

「米軍の戦争に行はきたくて自衛隊に入る人はいません。
 安倍首相は隊員の人生を変えてしまった。」

最後に井上さんは
「かつて侵略したアジア諸国と友好関係を持ち、民生支援で非軍事の協力を強め
この70年間憲法9条を世界に輸出する意気込みでやっていたら、
世界の紛争は相当少なくなっていただろう。」と言われています。









  

Posted by 与那国イソバの会 at 13:01Comments(0)安保法制 反対

2017年07月07日

地域との融和は



 説明会続き。。。

 基地に掲げてあるこの警告文、自分の住む地域の日常の中で見るのは
ずいぶん違和感があるので、質問しました。あんまり見たくないです。比川にできる宿舎にも掲げるのですか?
掲げるそうです。写真の文にはないけれど、「立ち入ったら罰せられる」との文言付のものもある。

観光地や居住地の景観を害するような警告版は 優しい文言に変えること検討してくれるそうです。
よろしくお願いします。
立ち入り禁止と書いてある場合、だれに了解とれば入れるんですか?ときけばそこに住む人に声掛けすれば大丈夫と。
本当にそれでいいのかな?

防衛省関連施設だけでなく、国の施設には皆あるのだそうです。
国って何者なんでしょう?  

Posted by 与那国イソバの会 at 12:10Comments(0)自衛隊基地

2017年07月04日

本気で考えて


 本買いましたおすまし
 


 自衛隊員を送り出す私たちも、
 行かなくてはならない当事者の自衛隊のみなさんも耳を傾けてほしい。

 

 死ぬことのリアリティーがなさ過ぎる。

 井筒高雄さん 
 1988年 陸上自衛隊入隊 元レンジャー 
 93年カンボジアに派兵するPKO法が成立してから自衛隊をやめる。
 
 「戦闘を衝突と言い換えるような政治のごまかしで、すべてをしわ寄せされる現場の自衛隊は
 表現しようがないほど、気の毒な立場。」だと書かれています。

  井筒さんは読者にこう訴えています。
 「国民は戦争で人を殺すことをうけいれるのですか?」
 「心を病んだ帰還兵を社会はどうむかえますか?」
 「日本や海外邦人を狙ったテロの攻撃対象なってもいいですか?」

 「戦争できる国にするなら防衛予算は5兆円では全く足りません。隊員も足りない。
  消費税も10%ですまない。」
 
 「自衛隊は危険だからと、隊員のなり手が減れば、次は一般国民が動員されます。
 軍はお金をかけて養成した職業軍人は温存し、その一方で作戦で死ぬ人、
 捨て駒になる人は何%いるか常に計算しています。」

 「専守防衛で災害救助・人道復興支援に限るべきです。
 絶対に海外で戦闘行動はやらない_。」
 
 「今の憲法9条をしっかり守り、外交で平和な環境を作ったほうがいいと思いませんか?」    GOODニコニコGOOD
  

Posted by 与那国イソバの会 at 13:29Comments(0)安保法制 反対

2017年07月02日

16億7000万円

 




沖縄防衛局調達部が開いた比川宿舎建設説明会に行ってきました。
租納での宿舎建設では説明会は開かれなかったとのこと。これからはじまる久部良地区の説明会も要望があればやるそうですよ。
比川公民館総会で、意見が出て比川では急きょ開催したそうです。
 
去年比川の町営住宅できました。2階建て4世帯入居で 建築費8000万円と聞きました。

インターネットで調べて、10年前で沖縄地区自衛隊宿舎  1軒あたり1800万円
 まあ 町営住宅並みです。

昨日聞いた比川宿舎16億7000万円  9世帯です。  1世帯 1億8500万円

10倍 なんじゃこりゃ? 聞いたら 会計検査院通っているので、適正価格らしいです。民間で売り出されたら、2億5000万ぐらいかな?

比川に億ション出来た===!! 納得できない。国会議員にきいてみよう。
 



  

Posted by 与那国イソバの会 at 09:29Comments(9)自衛隊基地

2017年06月27日

明日です!とても気になる講演会☆




じゃーん!!
とても気になる!絶対聞きたいですね。

急いでて、うまく写真がとれてなくてすみません。。。


明日28日  18:30~

与那国町保険センター にて。

東アジア共同研究所 から
鳩山由紀夫 氏
高野 猛 氏
によるお話が聞けますよ!

明日だけのスペシャル講演会です◎  

Posted by 与那国イソバの会 at 19:32Comments(0)